【新華社北京1月9日】「今日は一つの歴史的な時期で、中国-ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラム第1回閣僚会議の開催が中国とラテンアメリカの協力の基礎を打ち立て、その意義は重大です。」と8日、人民大会堂のゴールデンホールで、ブラジルのMauro Vieira外相は新華社記者に述べた。
同日午前、習近平国家主席は北京で行われた中国・ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラム第1回閣僚級会議の開幕式で重要な演説を発表し、双方が中国とCELACの全体的な協力の新たなチャンスをしっかりと捉え、また中国・CELACフォーラムの今後の発展について提案を提起するよう呼びかけた。習近平主席の演説は会議に出席した外交官や中国・CELAC双方の学者からの高い評価を獲得した。
Vieira外相は、中国・CELACフォーラムがラテンアメリカと中国の協力を促進する有効なメカニズムとなり、また双方の協力をより重要な分野にまで拡大させ、「今後中国とラテンアメリカおよびカリブ地域の多国間協力を中国とブラジルの二国間協力のように緊密にさせることができるよう望んでいる」と考えている。
温立安メキシコ駐在中国大使から見れば、習主席の演説は「人の心を奮い立たせる」ものだという。「中国・CELACフォーラムは中国とラテンアメリカ・カリブ地域間の新たな対話プラットフォームをスタートさせ、双方の関係の内包を極めて充実させ、見通しのより広範な協力の道を築きました。」
30分ほどの演説の中で、習主席は去年の七月ラテンアメリカ訪問時に提起した「1+3+6」実務協力の枠組みや、中国・ラテンアメリカ関係における五位一体の新構造について重ねて述べ、中国・ラテンアメリカ関係の全面的な深層からの発展が莫大な優位性や貴重な資源を有していると強調した。
元駐ウルグアイ、ベネズエラ中国大使の王珍氏は、習主席の演説が、ラテンアメリカ諸国の人民への親密感に満ちており、また自信と決意に満ち溢れているとみなしている。
王珍氏は、演説は世界に向けて明確な情報を表に出した。つまり現在から、中国・ラテンアメリカ関係は大きく発展する時期を迎え、同時に、中国政府が中国・ラテンアメリカの全面的協力パートナーシップを推進し、ラテンアメリカやカリブ地域諸国との協力の承諾を実行する決意をしたと述べた。
習近平が演説の中で「平等な待遇の協力原則を堅持」せねばならないと提起したことについて、王珍氏は、「この提案は中国・ラテンアメリカの協力の前提で、非常に重要で、またたいへん的を射てもいます。中南米カリブ諸国共同体の加盟国33カ国のうち、その多くが小国で、人口はわずか数万です。彼らには特殊な訴えがあり、自身の利益を守る必要があります。以前は一部の国際協力の場面で、彼らは往々にして忘れられていました。習主席がこのような理念を表明したので、おのずと各当事者から歓迎されたのです。」
「柔軟且つ実務的な協力の方式」に対して、中国現代国際関係研究院ラテンアメリカ研究所の呉洪英所長は次のように語った。中国・CELACフォーラムは依然として成長段階にあり、相互間の協力はいずれも模索しながら前に進んでいて、決まったやり方はなく、永久に変わらないこともなく、異なる段階で異なる措置を講じねばならない。また、一部の国による関連の全体的な協力が二国間の協力に影響を与えるかという懸念に対しては、的確性のある柔軟な姿勢をとって調整も行うべきで、それによって協力の推進を低レベルから徐々にハイレベルにまで移行させてゆく。
「双方がわずかな期間の中で現在の協力の成果を得ることは容易ではなく、この方面で皆さんの高めた積極性を浮き彫りにし、また双方の協力への切実な願いも体現しました。まさに習主席が演説で言ったとおり、中国とラテンアメリカは手を携えて共に進み、その協力の深化はよいタイミングにあると言えます。」と王珍氏は述べている。
(新華網日本語)
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