【新華社モスクワ1月8日】ウクライナ危機がロシアと欧米諸国との関係悪化を招いたことから、2014年にロシアを訪れる欧州と米国の観光客は激減したが、中国などのアジア諸国からの観光客は増加しており、そのうち中国人観光客が10%から15%に増加したという。
インターファクス通信は6日、ロシア旅行社協会のエグゼクティブディレクター、マイヤ・ロミーザ(音訳)氏の話を引用して次のように報じた。ロシアが2014年に受け入れた外国人観光客は前年同期比で30%から40%減少した。そのうち、ロシアの入国観光市場の60%のシェアを占める欧州の観光客が20%から30%に減少し、米国からの観光客が10%以上減少した。これと同時に、中国からの観光客は10%から15%増加し、トルコからの観光客が13.5%増加した。ロシアと韓国が2014年から短期旅行のビザ相互免除制度の実施を開始したことから、当年、ロシアを観光で訪れた韓国人が70%増加した。
ロミーザ(音訳)氏は、2015年にアジアはロシアが入国観光を発展させる戦略市場となるだろうと述べた。彼女は、ルーブル安が外国公民のロシア旅行のコストを低下させており、ロシア政府が観光資源の推進力を増大させれば、2015年にロシアの入国観光産業は低下局面から抜け出す望みがあるものとみなしている。
ロシア連邦観光局のニコラ・コロレフ(音訳)局長は先ごろ中国メディアに、2014年の第1四半期から、中国はロシアの入国観光の最大の顧客源国になるだろうと述べている。2014年の最初の9ヶ月で、ロシアを訪れる中国人観光客は35万8000人に達し、前年同期比で10%増加した。
(新華網日本語)
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