【新華社東京1月6日】日本国内で現在、皮膚、骨格、軟骨及び関節などの組織を移植する必要がある患者は2,000万人余りに上がっている。東京大学医学部附属病院はこのほど、研究チームが3Dプリンター及び遺伝子工学技術を駆使し、短時間で人体に移植できる皮膚、骨格及び関節などを量産する技術の開発に成功したと発表した。
東京大学医学部附属病院の高戸毅教授が指導する研究チームは、皮膚、軟骨及び骨格などの基礎構造の70%以上がコラーゲンで構成されていることに注目した。この研究チームは富士フィルムの遺伝子工学に基づき開発した組換えヒトコラーゲンを主要材料とし、患者本人の体内から抽出した幹細胞と细胞の増殖を促進する増殖因子などをこれに注入した後、改良された医療用3Dプリンター内に填充する。同時に、コンピューター断層撮影(CT)装置で収集した体内組織データに基づき、2~3時間以内に必要な組織を作製し、且つそれぞれの患者に合わせて、さまざまな形状とサイズ組織を作製できる。
新技術の特徴は、術後に発生する感染リスクを軽減し、移植する組織を数カ月以内に人体と自然に融合できることだ。この技術は肝臓などの臓器の作製に利用可能で、再生医療が重大な進展を遂げることが期待される。
研究チームは、日本の厚生労働省の認可を得て、5年後にこの技術を実用化レベルに到達させたいとしている。
(新華網日本語)
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