6日、空から見た大泉河。(小型無人機から、敦煌=新華社記者/劉詩平)
【新華社敦煌7月20日】中国甘粛省敦煌市にある世界文化遺産の莫高窟(ばっこうくつ)は、大泉河のほとりに位置し、その恵みを受ける一方、洪水による被害に幾度となく見舞われてきた。記者がこのほど現地を取材したところ、これまで等級外だった洪水対策のレベルが、100年に一度、さらには300年に一度の確率で起きる大洪水に対応する基準まで引き上げられ、貴重な文化財を確実に水害から守る対策が取られていることが明らかになった。
莫高窟の研究者たちが利用する飲用水についても、アルカリ性が高く塩分を多く含んだ大泉河の水の飲用をやめ、上質の井戸水を利用するようになった。さらに現在は、井戸水から水道水への移行中で、間もなく高水準の都市水道水が飲めるようになるという。