13日、霍城県芦草溝鎮四宮村のラベンダー畑を散策し、写真を撮る観光客。(霍城=新華社記者/丁磊)
【新華社ウルムチ6月18日】中国新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州霍城(かくじょう)県芦草溝鎮四宮村はかつて、「石だらけの土地」として知られ、至る所に石が転がっていた。果子溝河の水が農地の土壌成分を流してしまうため、農作物の被害が深刻で、豊作の年でも1ムー(約667平方メートル)当たりの平均収入は500元(1元=約17円)程度だった。
同村では10年前から産業構造の積極的な調整を実施。トウモロコシを中心とした従来の栽培構造を変え、農家や貧困世帯に対し、ラベンダーの広域栽培に参加するよう指導してきた。芦草溝鎮のラベンダー栽培面積は現在、3万8千ムー(約2533ヘクタール)で、四宮村には1万2千ムー(800ヘクタール)の広域栽培拠点があり、ラベンダー栽培農家の1ムー当たりの平均純収入は2千元以上になった。地元農家はこのほか、大規模栽培や季節性労働、観光業や民宿の開発なども行い、ラベンダー産業を利用して豊かになる道を歩んでいる。