【新華社鄭州6月15日】中国古代の思想家、老子に関する学術イベント「第5回老子文化フォーラム」が10、11両日、河南省霊宝市函谷関(かんこくかん)鎮で開かれた。フォーラムには、国内外の老子文化研究者や老子の著書「道徳経」の研究愛好家、メディア記者ら数百人が参加した。
開幕式では、出席者らが「道徳経」を手に会場に入り、小中高生と共に「道徳経」の一節を朗読した。北京大学の陳鼓応(ちん・こおう)教授は、自らの老子文化研究におけるエピソードを語った。
フォーラムでは「老子文化・中国哲学・東洋の知恵」をテーマに、開幕式、メインフォーラム、サブフォーラム、実地調査の四つの活動が行われた。
メインフォーラムでは、陳氏のほか、鄭州大学哲学学院(老子学院)の王中江(おう・ちゅうこう)院長、四川大学老子研究院の詹石窓(せん・せきそう)院長などの専門家と学者が「老子文化が中国哲学と東洋の知恵にもたらした重要な貢献と深い影響」などをテーマに基調講演を行った。
サブフォーラムでは「道徳経と生態文明、道徳経と社会ガバナンス」などをテーマに、専門家による基調講演や自由討論、質疑応答が行われた。
老子は、姓を李、名を耳という。春秋時代末期の思想家、哲学者、文学者、歴史家で、道教の始祖、代表人物でもある。漢代の史書「史記」は、老子が函谷関で5千語から成る「道徳経」を書き残して立ち去り、その行方は杳(よう)として知れないと記している。
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