20日、南陽市淅川県陶岔村にある「南水北調」中央ルートの一つ目の水利センター。(小型無人機から、南陽=新華社記者/才揚)
【新華社南陽5月27日】中国河南省南陽市淅川(せきせん)県にある丹江口ダムが、中国南部地域の水を北部地域に送る「南水北調」プロジェクトの貯水池だとすれば、同県陶岔(とうさ)村にある水利センターは、丹江口ダムから放流される水を制御する「蛇口」に当たる。ダムエリアの水が水路に入るには「三つの関門」を通る必要があるという。最初の二つの関門のネットで大きな浮遊物を遮断し、さらに最後の関門で浮遊物処理ロボットが取り残しを処理する。
「南水北調」の中央ルート沿いには計13カ所の水質監視センターが設置され、24時間体制で水質の安全を動態監視している。ダムエリアではここ数年、深刻な汚染物質を排出する多くの企業を閉鎖または生産停止させ、水質汚染の防止と管理を進めることにより生態系の改善が続き、水質環境基準で最高ランクの1類に達した水の割合が年々増加している。