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仰韶村遺跡で5千年前の疑似コンクリートを発見 河南省
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2021-03-25 13:06:50 | 新華社 | 編集: 許芸潁

仰韶村遺跡で見つかったコンクリートに似た建築資材。(資料写真、鄭州=新華社配信)

【新華社鄭州3月25日】中国河南省三門峡市でこのほど開かれた2020年河南省考古学新発見フォーラムで、同市澠池(べんち)県にある仰韶(ぎょうしょう)村遺跡から5千年余り前の疑似コンクリートが見つかったと明らかにされた。コンクリートに類似する住宅建築資材としては、中国で最も古い年代に属するという。今回の発見は、同遺跡における仰韶文化期の住宅建築の類別や形態、建築技術に対する認識を刷新し、同時代の住宅建築技術の研究に新たな材料を提供する。

同遺跡発掘現場の責任者を務める李世偉(り・せい)氏によると、疑似コンクリートは仰韶文化後期の灰坑から発見された。家屋建築の際に廃棄された壁材や床材が堆積したものと思われ、色や質感は仰韶文化によく見られる泥に草を混ぜた赤焼土と全く異なっていた。李氏は「赤焼土は赤いが、これは灰黒色だった。材質は硬く、仰韶村遺跡では初めての発見だ」と語った。

仰韶村は黄土台地の上にある。初めて発掘調査が実施されたのは1921年10月で、同遺跡の発掘が中国近代考古学の始まりとされる。中国の先史時代に非常に発達した新石器時代文化が存在したことを実証した重要な遺跡で、その文化は「仰韶文化」と名付けられた。中国の近代考古学史上で最初に付けられた文化名称でもある。2020年8月22日には第4次発掘調査が開始され、遺跡の文化的意味や集落配置、機能別エリア区分などの一層の解明が進められている。

今回の発掘調査では、泥に草を混ぜた赤焼土と「朱塗り」の住宅建築資材が同地域で初めて発見された。李氏は「朱塗りの壁材や床材などの発見は、仰韶村遺跡に等級と格式の高い大型住宅建築が存在した可能性が極めて高いことを示している」と説明。黄河流域の先史時代社会が複雑化し文明化するプロセスを探求する上で、今回の発掘調査は確かな考古学的裏付けを提供したと述べた。(記者/桂娟、史林静)

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仰韶村遺跡で5千年前の疑似コンクリートを発見 河南省

新華網日本語 2021-03-25 13:06:50

仰韶村遺跡で見つかったコンクリートに似た建築資材。(資料写真、鄭州=新華社配信)

【新華社鄭州3月25日】中国河南省三門峡市でこのほど開かれた2020年河南省考古学新発見フォーラムで、同市澠池(べんち)県にある仰韶(ぎょうしょう)村遺跡から5千年余り前の疑似コンクリートが見つかったと明らかにされた。コンクリートに類似する住宅建築資材としては、中国で最も古い年代に属するという。今回の発見は、同遺跡における仰韶文化期の住宅建築の類別や形態、建築技術に対する認識を刷新し、同時代の住宅建築技術の研究に新たな材料を提供する。

同遺跡発掘現場の責任者を務める李世偉(り・せい)氏によると、疑似コンクリートは仰韶文化後期の灰坑から発見された。家屋建築の際に廃棄された壁材や床材が堆積したものと思われ、色や質感は仰韶文化によく見られる泥に草を混ぜた赤焼土と全く異なっていた。李氏は「赤焼土は赤いが、これは灰黒色だった。材質は硬く、仰韶村遺跡では初めての発見だ」と語った。

仰韶村は黄土台地の上にある。初めて発掘調査が実施されたのは1921年10月で、同遺跡の発掘が中国近代考古学の始まりとされる。中国の先史時代に非常に発達した新石器時代文化が存在したことを実証した重要な遺跡で、その文化は「仰韶文化」と名付けられた。中国の近代考古学史上で最初に付けられた文化名称でもある。2020年8月22日には第4次発掘調査が開始され、遺跡の文化的意味や集落配置、機能別エリア区分などの一層の解明が進められている。

今回の発掘調査では、泥に草を混ぜた赤焼土と「朱塗り」の住宅建築資材が同地域で初めて発見された。李氏は「朱塗りの壁材や床材などの発見は、仰韶村遺跡に等級と格式の高い大型住宅建築が存在した可能性が極めて高いことを示している」と説明。黄河流域の先史時代社会が複雑化し文明化するプロセスを探求する上で、今回の発掘調査は確かな考古学的裏付けを提供したと述べた。(記者/桂娟、史林静)

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