7月16日、四川省阿麼靴業のライブコマース配信ルームで婦人靴のライブ配信を行う趙映財さん。(成都=新華社配信)
【新華社成都8月24日】中国四川省成都市の阿麼靴業(アモ・シューズ)の事務棟には、生中継によるネット通販「ライブコマース」を行う「配信ルーム」が10室設けられている。その1室で配信者の趙映財(ちょう・えいざい)さんは、補助ライトの前に立ち、カメラに向かい婦人靴を紹介している。半年前までは倉庫内の運搬作業員を務め、折からの新型コロナウイルスの流行拡大で仕事がなくなり苦境に立たされていた。
趙さんは「倉庫で6年間荷物を運搬した。運んだ靴は少なく見積もっても百万足ある。まさか自分がライブ配信で消費者と直接やり取りをするとは思ってもいなかった」と語る。配信ルームで働く20人余りの「出演者」も半数が趙さん同様、別の部門から移動してきた人たちだという。
中国人力資源・社会保障部は7月、複数の部門と共同で9種類の「新職業」を発表した。新設された「インターネット・マーケティング担当者」の下には「ライブ配信販売員」の職種も設けられた。