11日、「城摞城」遺跡の発掘現場。各時代の黄河の氾濫で堆積した泥土の状況が分かる。(鄭州=新華社記者/朱祥)
【新華社鄭州10月15日】中国河南省開封市では、各時代の都市遺構が幾層にも重なる「城摞城(じょうらじょう)」遺跡の考古プロジェクトが2012年から行われており、遺跡の保護を目的とした発掘調査が進められている。
同市はこれまで幾度も黄河の氾濫に見舞われ、戦国時代から清代までの2千年間余りで都市そのものが6回泥土の中に埋没した。人々は氾濫の度に同じ場所で住まいを再建したため、地下には過去の都市の遺構が積み重なるように埋まっている。
発掘現場では地下3メートルから12メートルまでの地層に六つの遺構が堆積していることが確認されており、各時代の人々の暮らしの跡が幾層にも重なる不思議な光景を作り出している。