3日、ライシメーター内の土壌溶液を採取する中国科学院沙坡頭砂漠研究試験ステーションの霍建強(かく・けんきょう)研究員。(北京=新華社配信/楊昊天)
【新華社北京7月8日】中国科学院西北生態環境資源研究院はこのほど、寧夏回族自治区中衛市にある同院沙坡頭砂漠研究試験ステーションに建設された、中国北部砂漠地域の水収支を自動で観測するライシメーター施設の引き渡しを受けたと発表した。
同施設は大型の計量型ライシメーターを中心とし、可動式シェードとスマート降水シミュレーションシステム、地下水制御システムを備えている。中国北部の砂漠地域のさまざまな気候帯における降雨や地下水位が再現でき、各砂漠地域から運んだ土壌に、それぞれの砂漠地域に対応した主な流砂固定用低木を植え、降水の浸透や地下水の涵養、土壌の水分動態、蒸発散、植物の成長などの過程を正確に測定し、北部砂漠地域における水収支の統合シミュレーション研究を実現できる。同施設は中国の砂漠地域で唯一の大型の計量型ライシメーターを備えた施設となっている。(記者/金立旺)