8日、中国衛星海上測控部の埠頭に停泊する「遠望3号」。(南京=新華社記者/劉詩平)
【新華社南京6月10日】中国の遠洋宇宙観測船「遠望3号」は8日午前、中国衛星海上測控(観測・制御)部の埠頭を出航し、南太平洋の予定海域海上での衛星観測・制御任務に向かった。
「遠望3号」今回の出航は今年2回目、同船進水からの20数年間で52回目となる。
同船は、中国の第2世代遠洋宇宙観測船で、主にロケット打ち上げによる高・中・低軌道衛星や宇宙船などを対象とした海上での観測・制御・通信の任務を担う。建造からこれまで、有人宇宙船「神舟(しんしゅう)」、月面探査機「嫦娥(じょうが)」、衛星測位システム「北斗」などの海上観測・制御任務を無事完了している。今年3月13日~5月5日の出航では、「天鏈(てんれん)2号01星」と「北斗3号IGSO(傾斜地球同期軌道)-1衛星」への観測・制御任務を2回完了している。