12日、タジキスタンの首都ドゥシャンベの西にあるギサール城の前を通り過ぎる学生。(ドゥシャンベ=新華社記者/沙達提)
【新華社ドゥシャンベ6月14日】タジキスタンの首都ドゥシャンベから西へ25キロの場所にあるギサール城は、焼き上げた赤レンガで築造され、3千年以上の歴史を持つ。ソ連科学アカデミー(現在のロシア科学アカデミー)とタジキスタンの学者の研究によると、前漢代の政治家で武帝の命により西域へと赴いた張騫(ちょう・けん)は、中国へ帰国する際にここを通り、中央アジア奥地の大宛(たいえん、漢代に中央アジアのフェルガナ地方にあったイラン系民族の国名)や大夏(たいか、漢代の北部アフガニスタンに対する呼称)、粟特(ぞくとく、中央アジアのサマルカンドを中心とするシルダリア・アムダリア上流域地域の古称。ソグディアナとも呼ぶ)に関する大量の資料を収集し、後世にシルクロードの繁栄を実証するための重要な地理的情報を提供した