12日、来場者向けに自作した記念品を並べる何沢華さん。(宣城=新華社記者/張端)
【新華社合肥12月15日】中国安徽省宣城市水東老街に住む何沢華(か・たくか)さん(52)は、同省無形文化遺産に指定されている中国伝統影絵芝居「皖南(かんなん)皮影戯(ピーインシ)」の継承者。「皮影戯演者だった祖父が道具箱を担いで近くの村で芝居をする時には、いつも一緒に付いていった」と語る何さんは、幼い時から皮影戯を愛し、今では芝居のほか皮影の製作にも取り込んでいる。
何さんは2010年、皮影戯の伝承と保護のため、水東老街で皖南皮影博物館を設立した。1万点余りのコレクションを展示し、市民に無償で開放している。また、定期的に宣城市第十一小学校を訪れ、児童らに皮影の操作や製作方法を教えている。何さんは、皮影戯は文化であり木箱の中で眠らせておくべきではないと指摘。より多くの人に皮影戯という芸術を理解してもらいたいと語った。