24日、研究会で講演する「人民中国」誌の王衆一総編集長。(北京=新華社記者/郭丹)
【新華社北京11月28日】「『国の交わりは民の相親しむに在(あ)り』。中日両国の映画交流は両国の人々による異文化を超えた心の交流であり、その影響は深く長く及ぶ」と中国の日本語月刊誌「人民中国」の王衆一(おう・しゅういち)総編集長は語った。
「第12回SGRAチャイナフォーラム 中日映画交流の可能性」という研究会が24日、北京で行われ、王衆一氏と東京大学の刈間文俊名誉教授が、新中国成立から現在までの両国映画交流の歴史を共に振り返り、映画が両国の人々に与えた影響について意見を交換した。
王衆一氏は、日本映画が中国の映画関係者にもたらした撮影技法に関する啓発、日本映画の内容が中国の人々に与えられた感動という二つの側面から中日映画交流の歴史を振り返り、「国の交わりは民の相親しむに在り」で、中日両国の映画交流は両国の人々による異文化を超えた心の交流であり、その影響は深く長く及ぶものだと語った。また、両国には将来的により大きな協力の余地があるとした。一方で、一部の映画の過度な娯楽化、市場化をどのように克服するか、深みがあり両国の人々に感動を与える文化的な映画をどのように発掘するかが、両国の映画関係者が取り組むべき共通の課題になっているとも指摘した。