旅行会社各社に対し16日に取材を行ったところ、国慶節(建国記念日、10月1日)連休中の長距離海外ツアーの申し込みはほぼ終了し、中・短距離海外ツアーでは現在も一部の予約を受け付けていることが明らかになった。また、同期間中の海外ツアー価格は、程度の差はあるものの、普段より軒並み上昇しており、長距離ツアー価格は約10%、中・短距離ツアー価格は約30%値上がりしている。北京青年報が伝えた。
〇中秋節から国慶節連休にかけての旅行ピークが複数回
これまでの国慶節連休を振り返ると、観光客の旅行日程の多くは、9月29日、30日、10月1日に集中していたが、今年は、複数のピークが出現している。例えば、9月24日から26日、あるいは10月4日から5日に出発する人も多い。旅行会社は、「今年の旅行に見られるこのような特徴は、今年の国慶節と中秋節との間隔が6日しかないことと関係している」と分析、「多くの人にとって、有給休暇を6日間取得して、中秋節連休の3日間と国慶節大型連休の7日間を繋ぎ合わせれば、16日間という『中秋+国慶節、史上最長の休暇』が実現するからだ」と続けた。
この「超大型連休」を取得できれば、出発日をより柔軟に設定することができ、コストパフォーマンスもより高くなる。例えば、衆信旅遊が企画・催行する「ドバイ+エジプト」ツアーの場合、9月末の出発ならばツアー価格が1万2千元(1元は約16.3円)だが、10月1日出発になると、1万4千~1万5千元に上昇する。中青旅遨遊網の旅行データによると、ヨーロッパ、中東、アフリカ、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド方面への長距離ツアーは、今年の国慶節連休の予約が殺到しているという。例えば、9月22日発の「英国+アイルランド・パノラマビュー15日間」のツアーでは、両国への深く掘り下げた旅行を実現しているだけではなく、1日間の時差ぼけ調整のための時間もあり、計16日間に及ぶ超大型連休を、わずかでも浪費することはない。また、アリババグループ傘下の旅行予約プラットフォーム「Fliggy(飛猪)」の予約データによると、トルコ・リラの下落にともない、今年の国慶節連休にトルコに旅行する中国人が大幅に増加し、予約件数は前年同期比倍増となっている。
観光客の旅行熱が日ごとに高まるにつれて、多くの人にとって、早期予約が当たり前のことになってきている。旅行予約・情報プラットフォームの「Lvmama.com」の予約データよると、今年7月初めには、すでに国慶節連休中の長距離海外ツアーの予約が増え始め、8月は国内長距離ツアーの予約ピークとなり、9月に入ると国慶節連休の近場旅行の予約が爆発的に増加した。国内長距離ツアーの人気目的都市トップ10は、北京、三亜、厦門(アモイ)、麗江、西安、成都、貴陽、桂林、張家界、大理。海外ツアーの人気目的地トップ10は、日本、シンガポール、ベトナム、香港地区、タイ、米国、インドネシア、カナダ、マレーシア、オーストラリアとなっている。
〇短距離海外ツアー価格が約3割上昇
衆信旅遊の担当者によると、今年の国慶節連休の海外ツアー価格は、例年とほぼ変わらないという。だが、普段の価格と比べると、程度の差はあるが軒並み上昇している。このうち、長距離海外ツアー価格の上昇幅はそれほど大きくはなく、10%前後だが、短距離海外ツアーはかなり上がっており、上昇幅は約30%に上っている。たとえば、トルコツアーでは、普段のツアー価格は1万元前後である一方、10月1日発の価格は1万3千~1万4千元となっている。
国慶節連休中の海外ツアー価格の変動は、航空券・ホテル代金の上昇と密接な関係がある。携程旅遊網のビッグデータによると、人気が高い目的地のホテル宿泊代金は軒並み、9月29日から高騰しており、人気目的地トップ10のうち、ホテル代金の上昇幅が最も大きかったのはチェンマイのホテルで、シングルルーム1泊あたり価格は約20%上昇した。また、シンガポール・ロンドン・バンコクのシングルルーム1泊あたり価格の上昇幅は10%前後という。航空券も同様で、国慶節連休中の航空券予約件数は300%増、航空券価格も普段に比べ全体的に15%前後上昇した。このうち、9月30日に各地から成都・杭州・三亜・厦門・南京・西安に向かう人気フライトについては、エコノミークラス正規料金の座席だけが残っている。
(人民網日本語版)
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