涼茶屋台前にいる顧忠根さん(写真右)とコミュニティの有志者・呉さん(7月29日、撮影・黄宗治)。
三伏天、浙江省杭州市にあるバス乗り場のそばには、80代の高齢者である顧忠根さんが営む涼茶屋台がある。この涼茶屋台は41年もの間、一年で最も暑い時期「三伏天」になると、無料で通行人に涼茶を提供している。
顧さんの無料涼茶屋台は、彼の祖母の代から代々受け継がれているという。顧さんの祖母は当時雑貨店を経営しており、毎年三伏天に入ると、煎じたお茶を通行人に無料で提供していた。1977年、顧さんと母親は祖母の事業を継ぎ、無料涼茶屋台を設立した。7年前、顧さんの母親が他界してからは、彼が1人で涼茶屋台を営んできた。
近年、顧さんは年とともに徐々に体力が衰えているのを感じており、そのため杭州市上城区の街道社区は「最も美しい涼茶」有志チームを立ち上げ、10数人の有志者がローテーションで顧さんの涼茶屋台の手伝いをしている。
さらに、中国美術学院の学生たちは、深緑色の手押し車をより使いやすく改造した。現在、顧さんは、体の調子が良いときには、有志者たちと共に涼茶屋台を営んでいるという。