「なぜか遼硯(遼東産のすずり)に魅せられてしまいました。技術を学ぶため、師匠の家に何度通ったかわからないほどです。毎回作品を持って行って師匠に見ていただきましたが、苦労に耐えられないだろうと、何度も断られました」と、章永軍氏は入門当時の苦労を笑いながら振り返った。その不屈の精神で、当時すでに72歳となっていた遼硯の第3代検証者の袁斌氏の心を動かし、最後の弟子となることができた。現在48歳の章永軍氏は、遼寧省無形文化遺産プロジェクト「遼硯」の継承者となり、遼寧省工芸美術の名人となっている。彼は長年にわたり、遼硯の技術を継承し、広く多くの優れたものを集め、大胆に革新し、遼硯独特の線彫り、透かし彫り、半立体彫刻などの技法を開発し、遼硯の実用性・観賞価値・収蔵価値を高めている。(新華社記者/姚剣鋒)
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