14日、製作した陶器を並べるトルスン・ズヌンさん。
【新華社カシュガル3月29日】中国新疆ウイグル自治区カシュガル市の旧市街の家庭には「土陶」という伝統的な技術で製作した陶器の皿や杯、碗、壺などがある。中でも第6代「土陶」技術の継承者、トルスン・ズヌンさんの陶器は特に有名。トルスンさんは幼い頃から祖父や父に師事し、今では同市で最もキャリアのある陶芸家。トルスンさんの自宅は「土陶」に興味のある観光客が必ず訪れる場所となっている。トルスンさんの父親は2005年に亡くなり、陶芸の技術と家をトルスンさんに残した。自治区クラスの無形文化遺産の継承者としてトルスンさんは、毎年4800元(1元=約17円)の補助金を受け取っている。旧市街は2009年から修復と補強工事が進み、観光客も増え、トルスンさんの工房にも新たな活気が生まれている。(新華社記者/趙戈)