２０１６年６月９日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県で行われた「瓦爾俄足節」で、階段を降りダンスをリードするチャン族の女性。（新華社配信/中国共産党アバ・チベット族チャン族自治州委員会宣伝部）
【新華社成都６月１３日】毎年、旧暦５月５日は中国の伝統的な祝日「端午節」。漢民族は一般に、ヨモギを飾り、雄黄酒（雄黄を入れた酒）を飲み、ドラゴンボートレースを行ってこの日を祝う。チベット族やチャン族が多く住む四川省アバ・チベット族チャン族自治州（アバ自治州と略称）は、歌舞、転山（聖なる山に沿って歩く宗教活動）、祭祀（さいし）など、さまざまな独特の方法で祝う。 同自治州政府は１２日、成都市で「端午祭」に関する発表会を開き、自治州内の小金県、茂県、若爾蓋県で１７日〜１８日に行う民族色豊かな行事について説明した。
アバ自治州文化広電新聞出版局の陳順清局長は「アバは今日まで純粋な端午文化を伝承し、守ってきた。災いを鎮め、危険を避けて縁起のよい方に進むよう願う祭祀・祈祷、薬草採集、薬草沐浴などの活動を通し、地方独自の端午文化を形成している」と述べた。また「これらの行事はアバが有する民族的、地理的特徴を示すだけでなく、中華民族の伝統的な「端午節」と同じ根源を持ち、中華文化の調和のとれた共生も表している」との見方を示した。
