中央上:家の中で扇風機にあたっている易蘭英さん
中央下:家の中にいる易蘭英さん
左上:暗い部屋の中で照明のコードを探す易蘭英さん
左中央:すでに立ち退きとなった旧家の前で記念撮影した易蘭英さん
右上:自宅の玄関前の易蘭英さん
右中央:自分の歯を見せる易蘭英さん。彼女は当時日本軍によって前歯を折られた。
右下:台所で米をとぐ易蘭英さん(2017年8月22日撮影)
左下:息子の家にいる易蘭英さん(2017年12月1日撮影)
(新華社記者/韓瑜慶、李響、季春鵬)
【新華社南京12月12日】易蘭英さんは1926年5月4日に生まれた。当時は南京市升州路老坊巷に住んでいた。日本軍が南京に侵攻した際、易蘭英さんは姉と共に五条巷の難民居住区に引越し、2人は難民居住区で一度日本兵による「きれいな女性」探しを免れた。易蘭英さんは、日本兵がシャツ姿で朝食を食べていた若い男性を刀で刺し殺すのを目撃し、自分も日本軍の士官に前歯を折られている。また、日本兵らが各家を捜索し、70~80名の青年を連行して行くことも目撃した。
2017年は、南京大虐殺が発生してから80周年に当たる。1937年12月、中国侵略日本軍によって起こった南京大虐殺は、30万人余りの武器を持たない中国の一般市民および武器を放棄した兵士が殺害され、この災いを生き延びた生存者たちに癒えない傷と苦しみの記憶を残した。南京大虐殺の生存者は、この痛ましい歴史の「生きた証拠」である。80年の歳月が流れ、現在登記されている南京大虐殺の生存者はすでに100人に満たない。歴史は時間の流れと共に薄らぐことはない。新華社記者は多年にわたり、約100名の南京大虐殺の生存者を訪ね、彼らの生活に触れ、これを写真集にまとめ、歴史のために証拠を残してきた。