中国の習近平国家主席(右)は8日、北京の人民大会堂でキッシンジャー米元国務長官と会見した。(北京=新華社記者/龐興雷)
【新華社北京11月9日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は8日、人民大会堂でキッシンジャー米元国務長官と会見した。
習近平氏は次のように指摘した。キッシンジャー博士は中国人民の古い友人であり、中米両国関係の発展のために歴史的な貢献をした。われわれはそれを忘れることはない。世界は現在、百年に一度とされる未曾有の転換期に直面しており、国際社会は中米両国関係が引き続き正しい方向に沿って発展していくことを望んでいる。私はトランプ大統領とアルゼンチンで行われる20カ国・地域グループ(G20)サミットで会合する約束をしており、双方は共に関心を寄せる問題で踏み込んだ意見交換ができるだろう。
習近平氏はまた、次のように強調した。中米双方は互いに相手の戦略意図を的確に判断しなければならない。中国は平和発展の道を堅持し、衝突や対立をせず、相互に尊重し、協力とウィンウィンの関係に基づく両国関係を発展させることに依然として力を尽くしている。米国と共に平等互恵を基礎とし、相互理解と譲歩の精神にのっとり、友好的な協議を通じて両国関係の発展の中で生じた問題を適切に解決していきたい。
キッシンジャー氏は次のように表明した。現在の情勢下において米中協力は世界の平和や繁栄にとってきわめて重要だ。米中関係を発展させるには戦略思考や先見性が必要となる。米中双方はさらなる相互理解を深め、戦略面での意思疎通を強化し、共同の利益を拡大し続け、相違点を適切にコントロール・管理することで、米中の共同利益が相違点より遥かに大きいことを世界に発信していかなければならない。トランプ大統領と習近平主席がアルゼンチンのG20サミット期間に行う会合が成功を収めることを願っている。
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