【新華社ワシントン10月18日】 世界貿易機関(WTO)のアゼベド事務局長は16日、ワシントンで、トランプ政権はこれまでWTOの交渉への積極的な参加や推進を行なっていないものの、多角的貿易体制は停滞していないとの考えを明らかにした。
アゼベド事務局長は同日、米国のシンクタンクである外交問題評議会での講演の際、WTOの交渉過程で米国の欠席を明らかに感じているが、WTOは決して「麻痺状態」に陥ってはいないと述べた。各代表団のメンバー達は、依然として政策の提案を行い、物事が前進するようと推し進め、多角的貿易体制が決して「停滞していない」と、述べた。
同事務局長は、米国が北米自由貿易協定(NAFTA)からの離脱を決して望んでおらず、なぜなら、こうした地域貿易協定とWTOは相互に補完しており、地域貿易協定内の画期的な規則は将来的にWTOにも適用できる可能性があるからとの見解を明らかにした。
同事務局長はさらに、貿易保護主義は決して雇用などの問題を解決できないとし、むしろ教育制度の改革、再就職訓練の強化、社会のセーフティネット構築の改善に取り組まなければならないと、述べた。
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