新華網ラサ9月11日(記者/劉洪明)チベット自治区が財政の農業関連資金を調整・統合して貧困脱却攻略に充てた資金は、現時点で208億元を超えた。資金は主に、産業発展、インフラ建設、生態保護事業による雇用補助などの分野に投入されている。財政資金の持続的な効果に伴い、同自治区は今年、25地区が「貧困県」のリストから外れ、約13万人が貧困から脱却する計画だ。
チベット自治区財政庁の情報によると、2016-2017年、同自治区が調整・統合した財政の農業関連資金は208億3000万元に達した。このうち、深刻な貧困地区であるシガツェ市、チャムド市、ナクチュ地区の3カ所の統合資金は147億2000万元で、全体に占める割合は70%を超えた。「多くのパイプから水を引き、ひとつの蛇口から水を出す」貧困助成資金の新たな投入構造がすでに迅速に形成されている。
同自治区は2016年以降、優位性をもち特色ある産業の発展支援に100億元を投入した。現時点で実施済みの産業による貧困助成プロジェクトは1419件で、うち完了したプロジェクトは447件だ。同時に、貧困地区のインフラ、農村道路、小規模生産施設建設に充てた資金は約73億元に達した。このほか、全区で職場の新規追加・入れ替えの方法を通じて、森林保護などの生態保護事業による雇用の機会を累計112万人分提供し、33億元余りの資金を投入した。
チベット自治区は今後、多方面の力と資金を統合し、資金やプロジェクトを貧困の深刻な県・郷・村に向けてより多く提供し、新たに増加した貧困脱却攻略資金を着実に貧困の深刻な地区に投入していくようにする。
(新華社より)
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