今年2月、オーストラリアのトップ大学に通う広西チワン自治区出身のアレックス ジューさんは両親の学費負担を軽減しようと新たな計画を立てた。オーストラリア産のミルクや健康食品などを購入し、中国の人たちに届けようというもので、早速ネットに商品広告を掲載した。参考消息網が4日、香港「South China Morning Post」(オンライン版)が3日掲載した「オーストラリアで代理購入ブーム」と題する記事を紹介した。
オーストラリア国立大学に通う23歳のジューさんの毎月の収入は1000オーストラリアドル(1オーストラリアドルは約5.2元)から2000オーストラリアドルの間。その余った時間にこの副業をやろうと計画した。
報道によると、オーストラリアには現在約11万人の中国人学生が代理購入のアルバイトで収入を得ているという。ジューさんもその中のひとりだ。1人が毎週10オーストラリアを稼ぐとしたら年間のマーケットの規模は5700万オーストラリアドルに達することになる。このことは彼らの価格決定権が十分有効でありことを示しており、オーストラリア製品が中国市場で受け入れられるかはそこにかかっている。
代理購入を自分の商売にしている彼女らは、友人知人に代わってネットで商品を購入する。しかしそうした「こじんまり」とした代理購入の世界は現在、「ビッグビジネス」に変わりつつある。
シドニーに本社を置く同業界の企業AuMakeは、業界の中で初めてで株式を公開する。同社は実店舗を通じて代理購入者や中国の消費者に直接商品を販売している。売り上げは年間1300万オーストリアドルに達する。上場で得た資金で同業界の整理統合を図る計画。同社の創業者によると「オーストラリアにいる中国人は皆代理購入者」という。
報道ではさらに、前オーストラリア首相のケビン・マイケル・ラッド氏の娘も、中国の通販サイトで中国の中産階級向けに有機育児用品を販売していることなども紹介されている。
(チャイナネット)
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