新華網ベルリン7月6日(記者/厳鋒、孟娜、劉暢)中国の習近平国家主席は5日、ベルリンでドイツのメルケル首相と会談した。両国の指導者は中独の伝統的な友好関係を高く評価し、中独の全方位的な戦略的パートナーシップの次段階の発展のために新たな青写真を描き、新たな目標を明確にし、新たなロードマップを計画して、政治的相互信頼を深め、実務的協力を強化し、人文的交流を深め、多国間レベルでの協力を緊密にして、中独関係の更なる向上を推進していくことで合意に達した。
習主席は中独関係の発展について、次の4つの提案を提起している。
第一に、双方は上層部の往来を緊密にし、二国間対話メカニズムの役割を発揮して、政治的相互信頼を高めるべきだ。
第二に、両国企業による「中国製造2025」とドイツ「インダストリー4.0」の連結と協力の展開を支援し、両国の製造業の優位性とインターネットを結びつけた巨大なイノベーションの潜在力を放出させる。
第三に、双方は今年5月に正式にスタートした中独ハイレベル人文交流対話メカニズムを十分に活用し、教育、科学技術、文化、青少年、政党、シンクタンク、メディアなどの分野における協力を深め、両国人員の往来や観光分野の協力を促進させていく必要がある。
第四に、双方は中国・欧州レベル及び国連、G20などの国際組織と多国間枠組みにおける協調と協力を強化し、国際及び地域の安全に関する関心の高い話題について適時に疎通を維持し、地域の安定と世界の平和の擁護、世界経済の健全な発展の促進、人類運命共同体の形成に向けて相応に貢献していく必要がある。
メルケル首相は次のように表明した。習主席はドイツ・中国関係に対する評価に賛同し、ドイツと中国両国の政治、経済、人文などの幅広い分野の協力が双方の利益と一致し、且つより大きな潜在力を持つことに賛同する。ドイツ・中国関係の発展の勢いは良好だ。ドイツ政府は一つの中国の政策を100%堅持し、中国側と「一帯一路」の枠組みのもとで、経済貿易、相互連結の協力を強化し、二国間の教育、文化、サッカー、青年、友好シティなどの交流を緊密化することを望んでいる。複雑で変化の多い現在の国際情勢において、ドイツと中国両国は手を携えて世界経済の成長を推進し、国連、G20などの多国間枠組みの協力を緊密化する必要がある。また、重大な国際及び地域の関心の高い問題や、国際発展協力について疎通と協調を行い、世界の平和、安定、繁栄を共同で擁護する。ドイツ側は欧州と中国の投資協定交渉の推進を支持し、欧州と中国の協力関係を深化するために引き続き努力したい。
会談後、両国の指導者は、宇宙事業、スマート製造、産業インターネット、デジタル化、三者間市場、ジャイアントパンダ研究の提携などの分野で多項目の二国間協力文書への署名を共同で見届けた。
(新華社より)
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