新華網南京6月28日(記者/王珏玢)記者が27日に中国科学院・南京地質古生物研究所で確認した情報によると、中国、イタリア、米国の古生物学者で構成された科学研究チームが中国安徽省巣湖地区で埋蔵された新亜種の節足動物の化石100個を発見した。新しく発見された節足動物は今から約2億5千万年前の前期三畳紀の海底に生息し、同時期に最もよく見られた海洋に生息する甲殻類の形状と著しく異なるため、研究チームはこれを「巣湖安琪虾」と命名した。
新たに発見された「巣湖安琪虾」は体長2~5センチで、開閉できる三角形に近い2つの殻(外骨格)があり、形状は現生種の貝に類似している。これらの節足動物の腹部に獲物を捕獲するための3組(6本)の付属肢があり、後ろ側に8組から16組の遊泳用の足が生えており、殻の前端に発達した2つの眼がある。2つの眼と3組の付属肢などの形状の特徴から見て、科学研究者は「巣湖安琪虾」は獲物を自発的に発見して捕獲する能力を備えているはずだと考えている。これらの節足動物は同じく海底に生息する小型の生物を補食している可能性が高い。
今回の研究成果は6月のドイツ誌の最新号『古生物学雑誌』に発表された。
(新華社より)
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