新華網北京6月27日 外交部の耿爽報道官は26日、インド辺境防衛部隊が中国とインド国境のシッキム州で越境した件に関する記者の質問に次のように答えた。中国側はインド側が越境したインド辺境防衛人員を即時に撤収し、この件に対する徹底的な調査を実施し、中国とインド国境のシッキム州の平和と安泰を適切に維持するように要請する。
耿爽報道官は、次のように述べた。インドの辺境防衛人員がこのほど、中国とインド国境のシッキム州で国境線を越え、中国の領土に進入し、中国辺境防衛部隊の洞朗地区での正常な活動を妨害した。中国側はこれに対応措置を講じた。
耿爽報道官はまた、次のように説明した。中国とインド国境のシッキム州は1890年に英国と清朝政府によるチベットとシッキムに関する条約で画定された。インドの独立後、インド政府は多数にわたり書面形式でこれを確認し、双方はシッキム州の境界の画定に対し異議はないことを認めた。中国はインドに対し境界に関する条約規定を尊重し、中国の領土主権を尊重し、越境したインド辺境防衛人員を即時に撤収し、この件に対する徹底的な調査を実施し、中国とインド国境のシッキム州の平和と安泰を適切に維持するように要請する。
耿爽報道官はまた、これと同時に、上述した経緯を参考に、安全を考慮し、中国側はインドの公式参拝者が中国・インド国境シッキム州ナトゥラ峠から入国して巡礼を行う日程を見合わせることを決定せざるを得なくなり、外交ルートを通じてインドに通知したと述べた。
(新華社より)
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