イギリス警察当局が17日に明らかにしたところによりますと、首都ロンドン西部にある高層アパートでこのほど火災が起き、少なくとも58人の死亡が推定されているということです。
ロンドン警察のカンディ署長は同日、「火災現場に対する捜索活動が続いており、死亡者数がさらに増える可能性がある」と述べています。これに先立ち発表された、地元警察当局の推計によりますと、火災発生当時、アパートの中には400人から600人の住民がいたということです。
イギリス首相官邸の近くでは17日、メイ首相の退陣を求める数百人規模のデモ集会が行われました。その一方で、今回の犠牲者の遺族の一部が、火災の予防や救援作業などにおける政府の対応を非難しています。
イギリスの世論は、「今回の火災によって、政府の安全監督管理に多くの穴があることが露呈された」と指摘しています。現在、イギリスには全国に今回の火災現場と似た高層アパートが4000棟存在しており、その多くは1950年代から70年代にかけて建てられたものです。
(中国国際放送局)
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