太平清醮(饅頭まつり)の中の「搶包山比賽」(饅頭の塔に登って饅頭を取り合うイベント)や端午の節句(旧暦5月5日)のドラゴンボートレース、中秋節(旧暦8月15日)の「舞火竜」の舞……これら中華の伝統的風習の風景は毎年、季節の変化に伴って香港で絶えず繰り広げられている。祖国返還から20年にわたり、特別行政区政府の推進のもと、豊富で多彩な伝統的風習が伝承・発揚され、多くの民俗習慣にも香港という現代都市特有の印が押されている。香港独特の「太平清醮」の風俗習慣や「タイオー (大澳)の端午龍舟遊涌(ドラゴンボートウォーターパレード)」は更に国家級無形文化遺産となっており、香港の観光資源の付加価値を高めている。