北京市朝陽区は18日、オリンピック森林公園内にある「オールシーズンスキー・スケート場」の約20本のコースがすべて完成し、来月テスト営業を開始すると明かした。北京日報が伝えた。
「旱雪」とは文字通り、降雪のない時期に、金属とプラスチックを材料として造られた人工雪(模造雪)のことだ。「旱雪」でスキーをする時の用具や技術はいずれも、本物の雪でスキーをする時と同じという。「旱雪」で滑った人は、「本物の雪と90%同じ感触だ。クロスカントリースキー、エアリアル(スキーの空中競技)、ハーフパイプ(雪面を半円筒状に掘ったコースを利用するスノボ競技の一種)、回転競技などさまざまな種目のトレーニングに対するニーズを満たすことができる」と感想を述べている。
北京オリンピック森林公園の田錦秈・総経理は、「完成したスキー場は、専有面積2万平方メートルと、全国で面積が最大のオールシーズンスキー場となる」と話した。同スキー場には、初級・中級・上級・エアリアルの4種類・計20数本のコースが設けられている。また、初心者の安全に配慮し、そり(スノーボート)用コースも用意されている。田総経理は、「このそりは、非常に長いベンチのような乗り物で、バランスを崩してもすぐに元の体勢に戻ることができる。市民は、そり用コースで十分に練習を積んでから、正式コースへの入場許可証を手に入れることができる」と説明した。
数キロメートル離れたオリンピック公園北園には、専有面積約1800平方メートルに及ぶ、北京市初の屋外スケートリンクの建設も鳴り物入りで進められている。
スキー場で用いられるのは人工雪だが、スケートリンクでは本物の氷が使われる。田総経理は、「スケートリンクに導入されるのは、オランダの先進的な氷凝固プレート技術で、たとえ猛暑の夏の日であっても、氷盤の固さは変わらない。夏が来ると、直射日光が氷盤に当たらないよう、リンクの上に日よけ用のシェードを設置する。このほか、スケートリンクには、国際基準をクリアしたアイスホッケー場を設け、長期的にはカーリング体験場も建設する計画だ」と話した。
南園のオールシーズンスキー場と北園のスケートリンクは、来月同時にテスト営業をスタートさせ、来場者を迎え入れる。上級者コースとエアリアルコースは9月に一般公開の予定。オリンピック森林公園の担当者は、「夏は薄着になるため、スキーやスケートをする際には身体の防護を怠らないよう、各種プロテクターを着用すること」と市民に注意を呼びかけている。
(人民網日本語版)
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