新華網北京5月14日 世界の視線が再び北京に注がれている——「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが開幕した。これは「一帯一路」の提唱から3年余りで最高規格のフォーラムイベントである。今回の会議ではどんなところが期待できるだろうか。
——ポイント一：この時期のサミットフォーラム開催はどれほど深い意義があるのか
「重要な節目に促進作用を持つ会議になる。この節目となる時期に開催されるサミットフォーラムはこれまでの取り組みを後世に受け継ぐ作用があり、従来の経験を総括し、未来を企画するために、より深い次元の協力に向けて基盤を固める。」中国国際問題研究院の阮宗澤常務副院長はこう語った。
「一帯一路」の構想が提出されてから3年余りに、実り多い早期の収穫を収め、現時点で世界の100余りの国と国際組織から共鳴と支持を得ている。中国は40余りの国と国際組織とともに「一帯一路」の共同建設に向けて協力協定に署名した。
——ポイント二：会議に出席する来賓の陣営はどれほど配慮されているか
フォーラムイベントに出席する29人の国家元首と政府首脳、多数の国際組織の責任者のほか、さらに130余りの国から各界の来賓約1,500人が訪れた。
中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院の李向陽院長は次のような見解を示した。より多くの国と各界の関係者がフォーラムに出席することは、共通認識を集結し、団結力を形成するために有益であり、「一帯一路」建設を共同で推進するために重要な意義を持つ。これは共同で協議、共同で建設、共同で享受という原則の表れでもあり、これほどハイレベルの来賓は中国と関係国との二国間協力について討論を行う機会を提供している。
——ポイント三：未来の国際協力にどんな新しい方策があるのか
財政部財政科学研究所の文宗瑜研究員は各当事者はフォーラムというプラットフォームを十分に利用し、実施経路を計画し、プロジェクトを着実に実施し、協力の共通認識が地に根を下ろすように推進すべきだとの見方を示した。
李向陽院長は次のように表明した。「一帯一路」建設の早期の収穫の多くはインフラ建設分野に集中しており、今後は貿易スムーズ化の中で、貿易の利便化をさらに強化していく。施設の連結の推進に伴い、資金ニーズが増加しているため、融資協力と金融分野のサポートにも早急に対応する必要がある。
文宗瑜研究員は、「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」の連動式の発展及び「一帯一路」沿線の発展途上国の経済成長と先進国の経済復興の連動式の発展を継続して推し進め、世界経済の成長に協同の効果を生み出す必要があると指摘した。
——ポイント四：中国自身にはどんな新しい収穫があるか
今回のサミットフォーラムの開催中、中国側は更に約20ヵ国・20余りの国際組織と協力文書に調印する見通しで、中国側の関係部門は沿線諸国の提携内容が一致する部門と共同で20項目近くの行動計画を策定し、それがインフラ整備、エネルギー資源、生産能力協力、貿易投資などの多分野に及ぶものと予測している。
アナリストは、「一帯一路」構築は中国が新たな歴史的条件の下で全方位的な対外開放を実行するための重要な措置で、沿線の発展途上国の均衡的・包容的な発展に役立ち、また中国自身の東西双方向への開放や経済発展のモデル転換の加速にも役立つとみなしている。
——ポイント五：庶民はどのような獲得感を得られるか
中国のスーパーマーケットに並ぶフランスのワインやポーランドのリンゴから、欧州のデパートに数多く集まる「メイドイン・チャイナ」まで。そして、ユーラシア大陸をまたぐビデオ電話から、アフリカ初の電気鉄道まで、「一帯一路」構築の成果は実際に見えて、つかめるものであり、すでに沿線国の一般民衆に着実に恩恵を施している。
王毅外交部長はフォーラムの関連状況について紹介する際、プロジェクトの実施を確保するには、指導者の政治的な共通認識を具体的なプロジェクトへの行動力に転換し、庶民の衣食住や各国の発展に焦点を合わせて実行せねばならない、と表明していた。
阮宗澤常務副院長は「『一帯一路』構築のひとつの鮮明な特徴は、その協力が実務的であり、大衆に十分受け入れられるというもので、インフラ施設の相互接続、貿易の円滑化、資金の融通、民心の通じ合いがいずれも一般民衆と密接に係っています。『一帯一路』構築の推進に伴い、一般民衆はより多くの協力のボーナスを享受することができるようになるでしょう。」と述べている。
「一帯一路」構築の絶え間ない推進に伴い、沿線国への往来がより便利になり、旅に出たい時にはいつでも行けるということが夢ではなくなり、貿易が一層円滑化され、陳列棚に並ぶ安くて品質のよい商品への選択肢がより広がり、人文的交流がより密接になり、劇場、図書館、博物館、美術館ではより豊富な精神的な糧を与えることが予見できる。（記者：郝亜琳、烏夢達、崔文毅、王慧慧）
（新華社より）
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