新華網北京4月11日（記者/張旌）韓国で5月9日に大統領選挙が実施されることが決定し、現在までに21人が出馬を表明した。文在寅氏と安哲秀氏らの有力候補以外に、政治と無関係のように見える無所属候補者もメディアに注目されている。例えば、プロの占い師、トウモロコシ研究博士、多数の犯罪歴のある人物などだ。
【占い師が出馬】
選挙委員会が提供したデータによると、大統領選に立候補した21人のうち、政治的背景があるのは8人だけで、その他の候補者は行政に携わる、又は公職に就いた経歴はない。
このうち、最年長候補は76歳の権正洙氏（音訳）。写真の権氏は韓国の伝統的な衣装を着用し、長く白い髭を生やしている。権氏は鶏龍山出身で、地元で「道徳促進委員会」の責任者を担当している。特筆すべき点は、権氏の職業が占い師であることだ。「学歴」欄には何も書かれていない。
韓国国家情報院の南在俊前院長も候補者の列に加わった。南前院長の説明によると、韓国が現在、直面している最大の試練は経済ではなく、国家の安全だという。
【犯罪歴のある人物が多数】
候補者には科学研究の経歴があり、「トウモロコシ博士」と称される金淳権（音訳）も含まれる。金氏はトウモロコシの新品種の研究開発を行い、現在は慶尚北道の韓東国際大学で教鞭を執っている。
金先東元議員（音訳）は過去に驚くべき行動があった。金元議員は2011年に国会が召集されたときに催涙スプレーを吹きかけて、韓国と米国との自由貿易協定の締結に抗議した。その他にも注意を引く候補者に、医療器械メーカーの社長と教会の責任者などがいる。
家具店の元経営者の金晃生（音訳）氏。以前に侵入窃盗で起訴され、誣告罪と窃盗罪で執行猶予の判決を受けている。
珍しい例だが、同じことが他にもあり、別の候補者の金正淳（音訳）氏は2002年と2003年に2回にわたり詐欺罪で執行猶予の判決を受けている。張成珉（音訳）元議員は2008年に名誉棄損罪で150万韓国ウォンの罰金を支払った。
多数の民意調査で現在、支持率ランキング1位の文在寅氏にも2つの「汚点」がある。一つは1975年に朴正熙元大統領に反対する抗議活動を組織して執行猶予の判決を受けた。二つめは2004年に青瓦台秘書室長を務めた期間にわたり国会での証人喚問の要求に応じなかった。
（新華社より）
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