新華網海南博鰲3月27日(記者/趙葉苹)博鰲(ボアオ)アジアフォーラム2017年年次総会が26日、経済のグローバル化の促進に関する宣言を発表し、世界各国の政府やグローバル企業界が市場開放、包括的成長や経済協力の推進を堅持し、経済の共同繁栄と持続可能な成長を確保するよう呼びかけた。
『宣言』は次のように指摘している。経済のグローバル化は科学技術の進歩による必然的な結果だ。経済のグローバル化がもたらす新たな問題は、経済のグローバル化自体にあるのではなく、現行のグローバル・ガバナンス体制と世界経済構造の深刻な変化に適応しないことにある。世界は必ず経済のグローバル化に自発的に順応し、グローバルガバナンスシステムを改革せねばならない。
——各国政府は経済のグローバル化を積極的なパワーとみなし、経済の主権、権利と義務の公平・対等な原則を基礎として、対話と協力の改革強化を通じて、国際経済秩序とグローバルガバナンスシステムを改善するべきだ。
——越境貿易と投資の自由化は、世界の持続可能な発展の原動力だと言える。各国政府が保護貿易主義に共同で反対し、貿易・投資の自由化と利便化のプロセスを共同で堅持し且つ一層推進して、多角的な貿易・投資のメカニズムやガバナンスを絶えず改革・改善し、グローバルな共同の繁栄を確保せねばならない。
——世界貿易機関(WTO)、アジア太平洋経済協力(APEC)などの国際地域機関は自由貿易の手配の断片化問題を手を携えて解決し、より開放的で包容的、公正かつ合理的な二国間・多国間貿易制度確立のための計画について研究討議するべきだ。
——国際通貨基金、世界銀行などの多国間の国際金融機関は、自身の改革を強化するとともに、金融監督管理を強化・改善し、経済成長に対する国際資本の流れにおける駆動的役割を十分に発揮して、遊休資本の利食いや実体経済に対する投機マネーのネガティブ・インパクトを効果的に防止し、軽減せねばならない。
——技術革新や知識、情報が越境する流れは、南北格差及び貧富の格差の縮小に役立つ。各国は柔軟で多様なクロスボーダーの官民連携(PPP)協力モデルを展開し、技術革新を積極的に推進して、知識と情報の越境する流動の利便化を促進し、それらがすべての国と地域、すべての階層、すべてのグループに恩恵をもたらすようにさせるべきだ。
——経済のグローバル化のバランスのとれた発展を推進するため、各国際機関や20カ国・地域グループ(G20)、APECなど多国間メカニズム、関連の各国政府及び各関連の民間部門は、多国間協力メカニズムの構築を支持し、インフラの相互接続( コネクテイビテイー)、メカニズム・制度の相互接続、人文交流の相互接続を共同で促進していかねばならない。
『宣言』は、「博鰲アジアフォーラム及びメンバーの全体は、上述の諸方面で意思疎通、協調・協力を強化し、経済のグローバル化をより開放的で包容的、広く恩恵を与え、バランスのとれた方向に向けて発展するよう推進するため、自身の独特な役割を果たしていくことを望んでいる。」と指摘した。
(新華社より)
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