中国航空工業集団公司は11日、中国が開発する、世界でも開発中のうち最大級の規模を誇る消火・海上救助用水陸両用機「AG600」に、重大な進展があり、今年上半期に陸からの初飛行を実現し、下半期に水上からの初飛行を実現する運びとなったことを明らかにした。人民日報が伝えた。
中国工業・情報化部(省)が計画発案したAG600は、中国が森林消火と水上救助の切実な需要を満たすために初めて開発された大規模特殊用途民間機だ。その最大離陸重量は53.5トン、機体の全長は36.9メートル、翼幅は38.8メートル、最大航続距離は4000キロ以上になる。海上で離着陸する際に、2メートル以上の波の高さに耐えうる。同機は20秒内に12トンの水を汲むことができ、1度で4000平方メートル以上の地域で消火活動を展開できる。また、1度で海上の遭難者50人を救助可能。森林消火と水上救助の需要を満たすと同時に、海洋環境観測・保護などの用途の大型機に改造できる。同機の全体的な技術水準と性能は、現在の世界の同類機の先進水準に達する。
AG600はすでに17機の受注を獲得しており、市場の高い将来性を示している。
(人民網日本語版)
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