中国国家エネルギー局は17日に公布した「2017年エネルギー活動指導意見」(以下「意見」)で、2017年の中国はエネルギーの国際協力を開拓していくとしています。
「意見」では、これに向けての具体策として、以下の5点を挙げました。
① 国際石油、ガス協力の更なる深化。中央アジア―ロシア、中東、アフリカ、アメリカとアジア太平洋での5大石油・ガス協力エリアの開発と建設を一層進めていく。中でも、重点国家との石油・ガス共同開発の度合いを拡大していく。それと同時に、アジア太平洋、欧州、北米石油・ガス運営センターの建設を安定かつ適切に推進し、貿易、加工、貯蔵と輸送を一体とする海外での石油、ガス運営モデルの積極的な展開をはかる。
② 周辺諸国との電力網接続の促進。メコン川サブリージョン諸国及びその他周辺諸国の電力網の接続計画を作成し、国境をまたいだ電力網接続プロジェクトの整備を推し進める。
③ 原子力の海外展開。パキスタンのカラチ原発やイギリスでの原発プロジェクトの実施を推し進め、中国自主開発の第三世代原発「華龍 1号」のイギリス汎用設計の審査を推し進める。フランスのアレヴァ社再編への参加を確実に行えるよう統括的な調整を行う。ロシア、イギリスなどの国との原子力技術協力の強化をはかる。
④ 国際エネルギー協力分野の開拓。「一帯一路」沿線諸国と地域を重点に、アフリカ、南米と欧州先進国市場を積極的に開拓し、エネルギー技術、装備、サービスと標準の海外認証を推し進めていく。
⑤ グローバルなエネルギーガバナンスへの積極的な参加。国際エネルギー機関(IEA)や国際エネルギーフォーラムなどの国際機関との協力を強め、エネルギー政策やヒューマンリソースの面での国際交流を促していく。
(中国国際放送局)
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