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「完全なEU離脱」を求める英国はより一層、世界と融合すべきだ
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2017-01-19 11:17:36 | 新華網 | 編集: 薛天依

  新華網北京1月19日(記者/桂涛)英国のテリーザ・メイ首相は17日、英国は欧州共同市場からの脱退を目指して欧州連合(EU)から国境管理権を取り戻し、英国に流入する移民の数を制限すると公言した。英国政府が昨年6月、国民投票で「EU離脱」を決定後、英国は初めてこの方針に関する姿勢を表明し、各関係者の注目を集めた。

 メイ首相の最新の言動を見ると、「EU離脱」という民意が示された英国では、EUからの「完全な離脱」を求め、欧州共同市場からの撤退、欧州司法裁判所からの脱退、欧州から流入する移民の抑制に着手する。一方で、メイ首相は同時に行った演説で、英国はEUから離脱するが、欧州を離れるのではなく、EU諸国以外の国との連携を強化する必要があると特に強調した。

 歴史を詳細に整理すると、この英国の孤立化した帆船が実際に欧州という港から真の意味で出航したことはないことがわかる。現状を見ると、EUは英国最大の貿易パートナーであり、英国とEU諸国の年間貿易額は4,000億ポンドを超え、英国の貿易総額の半分以上を占める。また、EUは英国最大の対外直接投資受入先で、英国の主要な対外投資先でもある。労働力資源が不足する英国が欧州移民を徹底的に排除することは不可能でもある。

  メイ首相の計画によると、「EU離脱」によって英国は対外貿易で二本化路線を歩む。一方で、英国は米国、インドなどのEU諸国以外の国と自由貿易協定を締結できる。もう一方で、交渉を通じて「最大限に共同市場に参入できる。」英国人の実用性、段階的な進行、経験、懐疑を重んじる外交スタイル及び功利主義といった「欧州に懐疑的な伝統」は今回の「EU離脱ロードマップ」計画に余すところなく表現されている。

 強調すべき点は、英国が公表した「EU離脱」交渉目標は一方的な計画に過ぎず、英国が最終的にいかにして「EU離脱」を実現するかは、EUとの長期にわたる複雑な交渉によって決定され、英国とEU双方の実力と相互依存度によって決まることだ。

 英国人が「EU離脱」を選んだ原因は、移民問題、中等所得階層の収入増の停滞、EU制度への反感など多岐に及ぶが、「EU離脱」自体がこれらの問題を解決できるのではなく、唯一の方法として全世界により一層、開放してはじめて、「EU離脱」後の英国が「リトル・ブリテン」になることを回避できる。

 

(新華社より)

 

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「完全なEU離脱」を求める英国はより一層、世界と融合すべきだ

新華網日本語 2017-01-19 11:17:36

  新華網北京1月19日(記者/桂涛)英国のテリーザ・メイ首相は17日、英国は欧州共同市場からの脱退を目指して欧州連合(EU)から国境管理権を取り戻し、英国に流入する移民の数を制限すると公言した。英国政府が昨年6月、国民投票で「EU離脱」を決定後、英国は初めてこの方針に関する姿勢を表明し、各関係者の注目を集めた。

 メイ首相の最新の言動を見ると、「EU離脱」という民意が示された英国では、EUからの「完全な離脱」を求め、欧州共同市場からの撤退、欧州司法裁判所からの脱退、欧州から流入する移民の抑制に着手する。一方で、メイ首相は同時に行った演説で、英国はEUから離脱するが、欧州を離れるのではなく、EU諸国以外の国との連携を強化する必要があると特に強調した。

 歴史を詳細に整理すると、この英国の孤立化した帆船が実際に欧州という港から真の意味で出航したことはないことがわかる。現状を見ると、EUは英国最大の貿易パートナーであり、英国とEU諸国の年間貿易額は4,000億ポンドを超え、英国の貿易総額の半分以上を占める。また、EUは英国最大の対外直接投資受入先で、英国の主要な対外投資先でもある。労働力資源が不足する英国が欧州移民を徹底的に排除することは不可能でもある。

  メイ首相の計画によると、「EU離脱」によって英国は対外貿易で二本化路線を歩む。一方で、英国は米国、インドなどのEU諸国以外の国と自由貿易協定を締結できる。もう一方で、交渉を通じて「最大限に共同市場に参入できる。」英国人の実用性、段階的な進行、経験、懐疑を重んじる外交スタイル及び功利主義といった「欧州に懐疑的な伝統」は今回の「EU離脱ロードマップ」計画に余すところなく表現されている。

 強調すべき点は、英国が公表した「EU離脱」交渉目標は一方的な計画に過ぎず、英国が最終的にいかにして「EU離脱」を実現するかは、EUとの長期にわたる複雑な交渉によって決定され、英国とEU双方の実力と相互依存度によって決まることだ。

 英国人が「EU離脱」を選んだ原因は、移民問題、中等所得階層の収入増の停滞、EU制度への反感など多岐に及ぶが、「EU離脱」自体がこれらの問題を解決できるのではなく、唯一の方法として全世界により一層、開放してはじめて、「EU離脱」後の英国が「リトル・ブリテン」になることを回避できる。

 

(新華社より)

 

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