新華網北京1月12日 中国の習近平国家主席は1月15日から18日にかけて、スイスを公式訪問する。その間、スイス・ダボスで行われる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に出席し、またジュネーヴの国際連合(国連)欧州本部や世界保健機関(WHO)、国際オリンピック委員会(IOC)を訪問する。習主席の新年の初訪問は各界の高い関心をもたらし、今回の訪問が中国・スイスの革新的戦略パートナーシップに新たな活力を注ぎ込み、グローバル経済ガバナンスに中国の知恵と自信を与え、国連の業務と国際の多角的な協力に中国の支援を提供するものとみなしている。
スイス連邦政府のホームページが配信した情報は、習主席の来訪が両国の日増しに緊密になりつつある政治・経済関係をはっきりと示していると伝えている。戴尚賢(Jean-Jacques de Dardel)中国駐在スイス大使は、「開拓者精神が始終スイスと中国の関係を喜びのサプライズに満ちたものさせており、我々は習主席の新年の初訪問に心から期待している」との見方を示している。
戴尚賢大使は「『イノベーション』で両国関係をさらに豊かにし、かつ深めることは、『水到りて渠成る(みずいたりてきょなる)』だと言える。両国は唯一無二のイノベーション型パートナーシップにより『インダストリー4.0(第4の工業革命)』と『メード・イン・チャイナ2025』の連結強化をスイスに求めることで、よりハイレベルな互恵・ウィンウィンを実現させていく。」と述べた。
イタリアの地縁政治の専門家、ファブリッツィオ・フランジオシ(音訳)氏は、習主席の今回の訪問はきっと欧中の全面的戦略パートナーシップを深め、欧中の各分野での協力における一層の発展を推進するだろうと強調している。
訪問期間中、習主席はダボスで開かれる世界経済フォーラムの年次総会に出席する。フランジオシ氏は、習主席がダボスでのフォーラムに出席する意義は重大で、人々は中国が世界経済の発展に新たな原動力を注ぎ込むことを期待しているとみなしている。
グローバル経済ガバナンスの改善に対する習主席の今回の訪問の意義について、デンマーク国際研究所の上級研究員、江洋氏は、現在、グローバル経済ガバナンスが多くの難題に直面する中で、中国の国家としての実力が向上するに伴い、中国の国際舞台における役割が日増しに際立っている。中国は先進国と発展途上国との架け橋的役割を演じ、グリーン構築や包括的なインフラ整備プロジェクトを導き、国際経済協力の面で新理念と新協力方式を推進していくだろうとの見解を示している。
習主席はまたジュネーヴの国連欧州本部、WHO及びローザンヌのIOCを訪問する。国連ジュネーブ事務所のマイケル・ モラー所長は、「習近平主席の訪問は、中国が国連の多国間主義や国連機関の業務及び国連という大家族に対する支援を改めて表明した。」と指摘する。
中国は安全保障理事会の常任理事国で、国連の大家庭における重要な一員だ。モラー所長は、中国は国連と緊密な協力関係を持ち、重要な役割を果たしているとの見方を示している。
(新華社より)
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