新華網北京10月24日(新華社記者/傅雲威)習近平国家主席は20日、人民大会堂で中国を公式訪問中のフィリピンのドゥテルテ大統領と会談を行った。双方は両国の根本と共通の利益から出発し、民衆の期待に沿い、中比関係の全面的改善の実現とより大きな発展の獲得を推進して、両国人民に幸福をもたらしていくことで合意に達した。
フィリピンのドゥテルテ大統領の訪中と中比の元首による会談は、中比の友好関係が全面的に正常な軌道に回復したことを示し、これは中比両国及び地域の平和と安定にとっていずれも良い知らせだと言える。中比関係の新たな変化は人々を奮い立たせ、人々に啓示を与えた。
中比関係が再び正しい軌道へ戻るのは、相互尊重、独立自主が国際関係を調和させる万能の宝であることを明らかにしている。
まさにドゥテルテ大統領が述べたように、彼は主権国家の大統領で、フィリピン人民を除き、いかなる人に対しても責任を負う必要はない。フィリピン新政府が妨害を取り除き、対中政策を主動的に調整することは、正に独立自主の外交政策を遂行する賢明な行動だと言えるだろう。中比両国が相互尊重を基礎に、友好関係を発展させることを望むのは、明らかに双方の最大の利益に合致した正しい選択だ。
中比関係が再び正しい軌道へ戻るのは、国際協力の展開が勢いに乗って行われるのが大切であることを明らかにしている。
現在、低成長、低雇用、低インフレを特徴とする世界経済の「新たな平凡(new mediocre)」の背景のもと、西側先進国の経済力が滑り落ち、中国などの新興大国の新しい勢力が突然現れ、構造改革により経済のモデル転換とアップグレードを促進し、協力開発などの分野で際立った優位性を表し、世界の公共製品の新たな提供側となって、フィリピンのような発展・自ら努め励み、民生改善を渇望する発展途上国に西側以外の新たな選択を与えている。
中比関係が再び正しい軌道へ戻るのは、中国の「親・誠・恵・容」(親しくすること、誠実に付き合うこと、互恵を目指すこと、寛容な姿勢を貫くこと)の周辺外交理念が人心に深く入り込んでいることを明らかにしている。
「遠い親戚より近くの隣人」で、友人は選択できても、隣人は選択できない。中国は周辺諸国と付き合う際に、善意をもって隣国と付き合い、隣国をパートナーとする善隣友好政策を一貫して堅持してきた。中比は海を挟んで向かい合う近隣で、両国人民は血の繋がった親しい兄弟だ。両国にこのような深い感情の基盤があることから、たとえ食い違いがあっても、友好的な対話と協議の方式により、適切に解決することが完全に可能だろう。
中比両国の経済は高い適合度と相互補完性を備えている。長期を見据え、中国の睦隣(善隣友好)、富隣(近隣国の経済成長促進)の周辺外交政策を着実に推進するに伴い、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想の安定的な推進が根をおろし花を咲かせているので、中比両国のインフラ、農業、観光、航空、製造業といった幅広い分野における協力は、大いにやりがいがあるだろう。
(新華社より)
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