税関当局が13日に発表したデータによると、中国の9月の原油輸入量は前年同月比18%増と大きく伸び、1日平均808万バレルに達した。中国は米国を抜き、世界最大の原油輸入国になった。独コメルツ銀行は報告書の中で、中国が先月、原油価格の下落を利用し輸入量を大幅に増やしたと指摘した。
中国は昨年、米国を抜き世界最大の石油輸入国になった。通年の輸入量は3億4000万トン弱で、10年前の1.5倍弱になった。
ウォール ストリート ジャーナルは「中国の原油需要は当初、過剰原油の吸収を促したが、今や中国は過剰供給の都合のいい『相殺エリア』ではなくなった。ティーポットと呼ばれる中国民間の製油所が生産する、ディーゼルオイルやガソリンなどの商品が、世界市場にはびこっている」と報じていた。
フィナンシャル タイムズは「ティーポットと呼ばれる民間製油所は、中国の精油生産能力の約5分の1を占めている。政府が各社に輸入許可証を発行したあと、各社は市場シェアを拡大した。しかし新たに取得した輸入許可を利用しようとする各社の焦りが、今春に購入の乱れをもたらした。中国東北地区の山東省の港湾がパンク状態になり、倉庫保管費が高騰した」と伝えた。
「ティーポット」の回復による影響は国内市場を超越し、中国のディーゼルオイル生産能力の過剰を激化させ、アジアさらには中東の中品質留分油市場に圧力をもたらしている。各社の精製油輸出許可証は年末に失効するが、これは大型国有企業に対して劣勢となっている。
(チャイナネット)
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