香港紙「経済日報」(電子版)より
中国人客はどれほど即席麺を好むのだろうか。アリババ(阿里巴巴)系列の旅行サービスプラットフォーム・阿里旅行と金融資産管理サイトの挖財が共同発表した報告書によると、海外旅行する中国人客の31.29%が、即席麺を携帯するという。そしてたとえ携帯していかなかった場合でも、58.24%の人が旅行先で即席麺を購入するというのだ。中国人客は単に即席麺が好きだという理由からだけでなく、節約と食文化という3つの原因からこのような現象が生じているようだ。参考消息が伝えた。
香港の「経済日報」サイトの報道によれば、「海外旅行と即席麺のロジックに関する考証」という報告書の中で、中国人の海外旅行の平均日数は5日間前後で、3割以上の人が即席麺を携帯していき、さらに50.36%の人はトランクに3-5袋を入れるのだという。つまり過半数以上の人が一日も即席麺から離れられないことになる。
海外旅行でショッピングに励む中国人客は、なぜ安い即席麺で腹を満たそうとするのだろうか。
◆最大の理由は「安い」ではない
同報告書がその原因を調査したところ、最大の理由は現地の食べ物が口に合わないこと、そしてその次が食事時間を節約したいとなっており、「安い」は3位だった。
調査によると、中国人は洋食を食べ慣れないため、そんな時は即席麺は特に美味しいと感じられるのだという。そして「おなじみの味」を口にすることで、気持ちまでほっこりできるのだ。
さらに興味深いことに、中国人客の即席麺への思いは、その所得ではなく年齢と関係している。
年齢が上がるほど即席麺が欠かせなくなるようだ。同報告書によると、1970年代の生まれの観光客のうち、海外旅行に即席麺を持っていく人の割合は66.14%となっている。80年代は53.82%、90年代は50.96%。若者の方が環境に対して高い適応力を持ち、即席麺にしがみつくのではなく現地の食べ物を大胆に食べようとしていることが分かる。
独身者や実務的な既婚者と比べ、恋愛中のカップルは即席麺への依存度が最も低い。一方で子連れの観光客の依存度は60.51%にものぼる。
◆洋食は口に合わないと高所得者も即席麺
即席麺は安い食べ物だろうか?即席麺をこよなく愛する中国人客からすれば、そうではない。同報告書によると、月収が2万元(約30万2800円)以上の高所得者であっても、43%がカップ麺に依存している。この比率は月収5000元(約7万5700円)以下と大差ないのだ。
(人民網日本語版)
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