第2に、両国上層部の頻繁な相互訪問に導かれる形で、経済 貿易 人的 文化的関係が日増しに発展している。世界第2のエコノミーである中国はカナダにとって第2の貿易パートナーであり、昨年の二国間貿易額は557億ドルに達した。中国はカナダに対する重要な投資国でもあり、投資総額は580億ドルに達した。両国の人的 文化的交流は緊密で、昨年の人的往来は延べ130万人近くに達し、毎週約132便が両国間を往き来し、両国間の留学生は15万人を超えた。
現在、両国が最も協力を深化しうる分野には、自由貿易協定を締結して貿易規模を拡大する、金融協力を拡大して人民元オフショア取引センターとしての役割を十分に発揮する、エネルギー、環境保護協力を検討する、二国間互恵投資の拡大などがある。
中国の羅照輝駐カナダ大使は先日の寄稿で「中国とカナダには歴史的もめ事がなく、重大な現実的な利益の衝突もなく、協力の潜在力が大きく、将来性が良い。国際経済の下押し圧力が増大し、反グローバル化が進行する中、中国とカナダは保護貿易主義への反対、貿易の自由化推進の面で共通の見解が多く、協力の意欲が強い。しかもトルドー政権は発足後多国間主義を重視し、中国とカナダは国連、G20、気候変動など重大な問題で調整を強化している」と指摘した。
トルドー首相の訪中時、両国指導者は長期的観点から、両国首相の年次対話制度の構築を決定し、ハイレベル国家安全 法治対話、外相年次会談などの制度の役割を十分に発揮し、政治的相互信頼を多方面で強化し、両国関係の発展加速を後押しした。
李総理の今回のカナダ訪問は中国総理として13年ぶりであるだけでなく、両国首相の年次対話制度を始動する旅でもある。オタワからモントリオールまで、政治会談から経済 貿易フォーラム、さらに人的 文化的交流まで、今回の訪問は両国の政治的相互信頼、実務協力を新たな段階へと全面的に押し上げるものとなる。
(人民網日本語版)
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