8月31日に微博(ウェイボー)に投稿された、山東省の淄博と泰山をつなぐ「中国で一番ゆっくり走る緑皮火車(旧式普通列車)」の動画が、「心温まり感動する」と、ネット上で話題をさらっている。斉魯晩報が報じた。
中国全土の列車の速度が向上し、高速列車や高速鉄道も増加している中、「緑皮火車」は乗る人をなつかしい思いにさせてくれる。速さを追求する中国において、この列車では、沿線ののどかな風景をのんびりと楽しむことができ、人の心を落ち着かせてくれる。
淄博と泰山を往復約12時間でつなぐ7053便は、中国で一番ゆっくり走る緑皮火車で、これまで42年間運行が続いている。
エアコンはなく、夏は扇風機で暑さをしのぎ、冬はストーブで暖を取らなければならない。また、乗車料金が値上がりしたことはなく、最も安い区間でわずか1元(約15円)。山地に住む人々にとってはバス感覚で乗車できる。
7053便は旧型列車であるものの、周辺の村民にとっては、いろんな思いが詰まっている。また、乗務員も乗客や村民と親しくなっており、「乗客のほとんどが農家の人や旅行者で、とても純粋で、友達を作るのが好き。だから、みんな友達になった」と話す。
(人民網日本語版)
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