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世界最大の蚊の生産工場、毎週200万匹を放出 広州
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-09-06 14:18:13 | チャイナネット | 編集: 薛天依

  中国広東省広州市にある熱帯病昆虫媒介抑制共同研究センターは、中山大学と米ミシガン州立大学が運営する世界最大の蚊の生産工場である。同センターの研究者は毎週、広州市の近くの島で約200万匹の蚊を放している。研究者はこれによってデング熱、黄熱病、ジカ熱が世界に広まることを防げると考えている。

  一般に蚊はこれらの伝染病を媒介するものと思われている。しかしその伝染病をなくすためになぜ蚊を生産するのだろうか。科学者たちが蚊を減らすのではなく増やそうとしている。

  その答えは、その蚊がある種の「改造」をされていることにある。蚊の卵に「ボルバキア」という細菌を注入しているのである。この細菌は人体には無害である。しかし雄を通してこの細菌に感染した雌は、孵化しない卵を産む。また雄の蚊は人の血を吸わないため、その数が増えても人間に影響は与えない。科学者はこの方法で蚊の数を減らすことができる考えている。

  同センターの奚志勇・中山大学教授は「我々の目標は蚊の密度を下げ、蚊が伝染病の媒介をできないようにすることである。こうすれば伝染病の感染を大幅に引き下げることができる」と話す。同教授は、島で蚊を放出して数週間で、蚊の個体数が90%以上も減少したと指摘。島で60年以上暮らすある村民は「昔と比べて蚊の数が大幅に減った。蚊帳をつらなくても安心して眠れるようになった」と話す。

  この研究は世界でも注目を浴びている。中でもブラジルとメキシコがこの実験に関心を寄せているという。

  米国のヴァンダービルト大学の疫病専門家のウィリアム・シャフナー医師は「この方法は、とても環境に優しい解決策だ」と指摘。その有効性が証明されれば、伝染病リストから項目をひとつなくすことができる、との見解を示した。

 

(チャイナネット)

 

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新華網日本語

世界最大の蚊の生産工場、毎週200万匹を放出 広州

新華網日本語 2016-09-06 14:18:13

  中国広東省広州市にある熱帯病昆虫媒介抑制共同研究センターは、中山大学と米ミシガン州立大学が運営する世界最大の蚊の生産工場である。同センターの研究者は毎週、広州市の近くの島で約200万匹の蚊を放している。研究者はこれによってデング熱、黄熱病、ジカ熱が世界に広まることを防げると考えている。

  一般に蚊はこれらの伝染病を媒介するものと思われている。しかしその伝染病をなくすためになぜ蚊を生産するのだろうか。科学者たちが蚊を減らすのではなく増やそうとしている。

  その答えは、その蚊がある種の「改造」をされていることにある。蚊の卵に「ボルバキア」という細菌を注入しているのである。この細菌は人体には無害である。しかし雄を通してこの細菌に感染した雌は、孵化しない卵を産む。また雄の蚊は人の血を吸わないため、その数が増えても人間に影響は与えない。科学者はこの方法で蚊の数を減らすことができる考えている。

  同センターの奚志勇・中山大学教授は「我々の目標は蚊の密度を下げ、蚊が伝染病の媒介をできないようにすることである。こうすれば伝染病の感染を大幅に引き下げることができる」と話す。同教授は、島で蚊を放出して数週間で、蚊の個体数が90%以上も減少したと指摘。島で60年以上暮らすある村民は「昔と比べて蚊の数が大幅に減った。蚊帳をつらなくても安心して眠れるようになった」と話す。

  この研究は世界でも注目を浴びている。中でもブラジルとメキシコがこの実験に関心を寄せているという。

  米国のヴァンダービルト大学の疫病専門家のウィリアム・シャフナー医師は「この方法は、とても環境に優しい解決策だ」と指摘。その有効性が証明されれば、伝染病リストから項目をひとつなくすことができる、との見解を示した。

 

(チャイナネット)

 

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