新華網モスクワ7月8日 (記者/魏良磊)ロシア科学アカデミー極東研究所のシニアリサーチャーで、ヴァルダイ国際討論クラブの専門家であるペトロフスキー(Petrovski)氏は先日新華社記者のインタビューに応じた際、中国とアセアン(ASEAN)諸国は南中国海に巨大な共通利益が存在するので、南中国海紛争によりこれらの共同利益を損なわせるべきではないと語った。
ペトロフスキー氏は次のように語った。南中国海情勢がいったん緊張し、更には混乱すれば、アジア太平洋地域の安定と発展ひいては世界の政治や経済情勢はきっと影響を受けるだろう。中国とASEANはすでに自由貿易区を設立しており、中国とASEAN間の年間貿易額が数千億ドルに達し共同利益が存在するので、「紛争問題により共同共通を損なわせてはいけません」。
米国が公言するいわゆる「航行の自由」に対し、ペトロフスキー氏は次のように指摘する。米国の動機には両面性があり、いわゆる「航行の自由」は単に商業船を対象とするものではなく、米国の軍艦に南中国海で武力を誇示させるためのものだ。「南中国海問題の国際化は賢明でなく、紛争は関連の当事者が協議を通じて解決するべきです。ロシアは南中国海問題の国際化に反対します。」
ペトロフスキー氏は、現在、米国の艦隊が南中国海に出沒しており、事故が起きる可能性が存在し、当面の情勢は複雑なので、関連の各当事者が事故の発生を避けるには、できれば海上での危険な軍事活動を避けるための協定を締結することができるようにすべきだとみなしている。
(新華社より)
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