中国市場で中国と韓国のブランドが一騎打ち
IHS Technologyの予測によると、16年、世界の液晶テレビ市場は昨年並みの2億2千万台規模。業界関係者は、「韓国のサムスンとLGは、世界市場において今後も優位性を誇る。しかし、中国市場では中国のメーカーが立ちはだかるだろう。中国市場では、中国と韓国のメーカーが一騎打ちを繰り広げるだろう。サムスンはその争いを受けて立ち、価格面でのメリットや発売時期などの面で、攻撃を仕掛けてくるだろう。また、中国市場をターゲットにした技術や商品も次々に打ち出す」との見方を示している。
中国メーカーもグローバル化を加速させて反撃している。例えば、14年にTCLが三洋電機のメキシコ液晶テレビ工場を買い取ったほか、創維が厦華の南アメリカ支社を傘下に収めた。また、15年5月には、創維がドイツのMetzを買収し、同年12月、創維は、東芝からインドネシアのテレビと二層式洗濯機の製造拠点となっていた工場を2500万ドル(約26億7500万円)で買収すると発表した。今年5月、TCLはエジプト最大の家電メーカーELARABYと、エジプトに液晶テレビ工場を共同で建設することで合意した。
業界関係者は、「現在、韓国のメーカーが総販売数で依然として優位に立っている。サムスンなどの企業は早くからグローバル化を進め、整った産業チェーンを有している。資金や研究開発、ブランド、ルートなど多くの面でも優位性を誇っている。中国メーカーがそれを超えるには、自身のコア競争力を一層向上させなければならない」と指摘している。
(人民網日本語版)
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