まとめによれば、14年上半期時点で、国内で建設が計画されているテーマパークは59カ所に上り、建設件数は世界トップ。15年に21カ所のテーマパークが開業し、さらに20カ所が建設中。テーマパークへの資本流入が建設ブームを後押ししている状況だ。
大多数のテーマパークは赤字経営
国内のテーマパーク建設ブームについて、バブルを懸念するアナリストも少なくない。前瞻産業研究院が発表した「中国テーマパーク産業発展モデルと投資戦略計画分析報告」によると、国内にあるテーマパークの70%は赤字、20%はやっと収支が取れる状態。利益を上げているのはわずか10%に過ぎない。
専門家は、「大型テーマパークの開業で多くの小規模遊園地が閉鎖に追い込また。一方、投資額が10億元以上の大型テーマパークは概ね経営を継続できている」と指摘した。
それでも、大型テーマパークもまったく懸念がないわけではない。
膨大な敷地を要するテーマパークは建設コストが高く、投資の回収に要する期間も長い。さらに、運営の維持に大量の資本投入が必要。国内にある多くのテーマパークで経営戦略の差別化が図れていないなか、ディズニーやユニバーサルスタジオといった海外ブランドが参入し、VR (バーチャルリアリティー)などの新技術も台頭。テーマパーク市場は複雑さを増している。
一方、取材に応じた華強方特の劉道強 総裁は「総じてみれば楽観できる」との見方を示した。「上海ディズニーの開業は、中国でテーマパーク産業の先行きが見込めることを証明している」と語った。
(チャイナネット)
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