新華網北京5月30日 20カ国グループ(G20)サミットが今年の9月に中国・杭州市で開催される。昨年の12月1日に G 20議長国を引き継いでから今に至るまで、中国はすでにG20の枠組みのもとで多くの会議を開催しており、杭州サミットのために備えている。
海外の関係者は、次のようにみなしている。中国はすでにG20が経済分野へ復帰する基調を効率よく確立し、サミットを成功裏に開催するための良好な基礎を打ち立てた。国際社会は共通認識を凝聚し、それを促進・成功させる中国の能力に対し自信に満ち溢れており、今回のサミットがG20の歴史に新たな一里塚を確立できることを期待している。
杭州サミットはありふれたものではない
今回のG 20サミットの最も特殊なところは、初めて中国で開催される点にある。中国は世界最大の発展途上国で、経済総量が世界第二位となっている。国際通貨基金(IMF)のデータによると、過去5年間における中国の世界経済成長への貢献度は35 %に達するという。
「BRICs」概念の創始者で、英国のエコノミストであるジム・オニール氏は、次のようにみなしている。各種の課題に対応する面であっても、国民の福祉や財産を増やす面であっても、中国はいずれも著しい成果を上げている。中国はより幅広い経済協力分野で重要な役割を演じることができ、中国には世界経済の繁栄と安定のためにいっそう貢献する能力があるとみなしている。
アルゼンチン「アジア&アルゼンチン」研究センターの グスターボ・ジェラルド(音訳)主任研究員は、次のようにみなしている。世界経済の成長の見通しがはっきりせず、貿易環境や経済情勢の悪化は国際関係と世界の安全に悪影響を及ぼし始めている。各国のマクロ経済政策協調に対するむずかしさが上がっていることから、話し合いによって共通認識を強化させる必要がある。