5月3日は、極東国際軍事裁判開廷70周年記念日だ。最高人民法院の周強院長が序文を記した、中国語・英語対照版『正義の審判――中国人民抗日戦争勝利70周年を記念して』の刊行記念式典が、北京市で開かれた。周院長の委託を受け、最高人民法院の景漢朝副院長が出席し、講演した。景副院長は本書の歴史的・現実的価値を高く評価し、本書の出版・発行をきっかけとし、日本人戦犯の裁判の史料収集・研究・宣伝活動を推進し、世界の平和と発展を共同推進するよう呼びかけた。景副院長の発言内容は下記の通り。
本書(中国語版)の内容は、『人民法院報』が昨年9月3日に発行した、全70面の大型記念特別号だ。この特別号は抗日戦争勝利後の極東国際軍事裁判、同盟国の各軍事裁判、中国国民政府の10の軍事裁判、新中国最高人民法院が設置した2つの特別軍事法廷の、日本人戦犯に対する裁判の状況を系統的に整理している。資料的価値が高く、独占インタビュー、世界初公開の内容も含まれる。
歴史を銘記するためには歴史を深く研究する必要がある。本書は重要な研究活動と研究方法だ。本書は文字・写真・図表などの形式によって、1946−56年までの東京、瀋陽、東南アジア、中国の南北、裁判官、検察官、弁護士、戦犯、商人、通訳などの局部から全体に至る、日本人戦犯に対する正義の審判を再取材・再現した。日本人戦犯に対する審判の国内外研究の多くの空白を埋めており、歴史的意義・現実的価値が非常に高い。本書は揺るがぬ事実により、侵略の歴史を否定・歪曲・美化するすべての間違った行為と言論に反論し、真相を毅然たる姿勢で守り、正義と公理を守っている。
メディア・出版業界・学界・司法界は協力を強化し、日本に対する審判の史料収集、理論研究、宣伝などの取り組みを深め、世界の平和と発展を共同推進する崇高な事業を継続するべきだ。出版業者は積極的に努力し、図書の出版・発行を契機とし、国内外の発行活動に取り組み、図書の世界的な影響力の発揮を保証し、人類の平和と発展に新たな、より大きな貢献を成し遂げるよう努力するべきだ。
(チャイナネット)
関連記事: