アジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群・行長が25日に開かれたボアオ・アジア・フォーラムの「多国間金融機関の対談」ランチミーティングで、創設メンバーの57カ国に加え、30カ国以上がAIIBへの加盟を申請していることを明らかにした。
金行長は、「中国はブレトン・ウッズ体制の創設国の一つであり、中国の主導によるAIIBの設立は現在の国際金融体制を覆すためではない。国際的な多国間金融機関体系の補完が目的だ」と述べた。
その上、金行長は「世界を一つの社区(コミュニティ)に例えるなら、既存の多国間金融機関は社区内のレストランになる。我々のAIIBの設立は社区にレストランをもう1軒新たなオープンさせるのに過ぎない。開業に成功できるか否かは社区の住民が左右する。現在の多国間金融機関体系の下で、機関を1軒や2軒新設することはいいことだ。世界経済、アジア経済の規模が大きく拡大するいま、既存の多国間金融機関が各国のインフラ建設などのニーズに完全に応えられていない」と指摘した。
一方、米国のAIIB加盟に関し、金行長は「米国の決定に委ねる。我々は辛抱強く待っている」と述べた。
(チャイナネット)
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